男性型脱毛症治療
当院では、プロペシアのジェネリック医薬品であるフィナステリド錠を4週分28錠を7,500円で販売しております。
男性型脱毛症とは?
AGAとも呼ばれ成人男性によくみられる髪が薄くなる状態のことです。思春期以降に額の生え際や頭頂部の髪が、どちらか一方、または双方から薄くなっていきます。一般的には遺伝や男性ホルモンの影響などが主な原因と考えられています。時間の経過とともに進行して薄毛が目立つ症状のことをいいます。
プロペシアとは?
プロペシアとは、一般名フィナステリドと呼ばれ米国メルク社が開発し、現在すでに世界60カ国以上で承認されている世界で初めて医師が処方する1日1回の内服による男性型脱毛症用薬(AGA治療薬)です。日本では、MSD株式会社(旧:万有製薬)が2001年よりプロペシアの臨床試験を開始し、2003年に厚生労働省へ承認申請をして2005年12月より国内にて発売開始されております。「プロペシア錠0.2mg」と「プロペシア錠1.0mg」の2種類があります。
プロペシアの有効成分
プロペシアの有効成分は「フィナステリド」です。この成分は5α還元酵素阻害薬という分類のお薬で 同じ分類のお薬としてプロスカー(フィナステリド 5mg)という前立腺肥大のお薬がございます。これらのお薬は、アメリカテキサス州~メキシコに自生するノコギリヤシという植物の薬効成分を研究してできた薬剤です。
プロペシアの効能
AGA(男性型脱毛症)の主な原因物質はDHT(ジヒドロテストステロン)※ です。AGAで悩む男性も脱毛箇所の頭皮に通常より多くのDHTが確認されています。DHTは5α還元酵素によってテストステロンから生成されます。このDHTが毛乳頭細胞に存在する男性ホルモン受容体と結合すると、成長期にある毛髪に対して退行期及び休止期に移行する信号が出されます。その結果、退行期の細い毛髪が増えたり毛髪が長く太い毛に成長する前に抜けてしまうので、毛髪が薄くなってしまうのです。
プロペシアは、AGAの原因であるDHTを生成するのに必要不可欠な5α-還元酵素を阻害することでDHTの産生を抑制します。これにより成長期が長くなり細くなった髪の毛にコシが出てきたり、休止期にある毛穴からの毛髪も成長しAGA改善の効果が期待できるお薬です。
※ : DHT(ジヒドロテストステロン)について
DHTの人体への役割は胎児期と思春期以降で異なります。胎児期には男性胎児の生器の正常化という重要な役割を果たしますが、思春期以降には、AGA、前立腺肥大、体毛増加、ニキビなど男性を悩ませるような症状を引き起こす要因となります。
国内の臨床試験ではプロペシア1mgの1年間投与により58%、2年間で68%、3年間で78%の改善効果が認められています。 またプロペシア1mgの1年間投与により40%、2年間で31%、3年間で20%の現状維持効果が認められております。このデータの対照は20歳以上50歳以下で脱毛症以外に心身ともに健康な中軽度までの男性型脱毛症(AGA)患者ということですので、 50代、60代以降の方は上記のデータより効果は下がります。
有効率と言っても頭頂部で著明改善は6%、前頭部で2%程度です。ですから、ごく一握りの人には著明に効く薬ですが大部分の人には進行は止まるが、現状維持程度と考えた方がいい薬だということを認識してください。過度の期待は禁物です。
プロペシアの処方について
プロペシアはED治療薬のバイアグラやレビトラ、シアリスと同じように薬価基準未収載薬のため健康保険の対象とはなりませんので プロペシア処方でご来院の際には保険証はお持ちいただかなくても結構です。服用することへの抵抗や不安などございましたら、お気軽にご相談ください。
初回は医師の問診を受けていただいた上での処方となります。2回目以降は、カウンターにある自費薬再診用紙のプロペシア1mgのところにマルを付けていただき、診察券とともに受付にお出し下さい。プロペシアは、28日分の処方となります。
プロペシアの使用上の注意点
- 男性におけるAGA(男性型脱毛症)のみの適用であり、円形脱毛症や抗癌剤等による脱毛症に対する適用はありません。
- 20歳未満での安全性及び有効性は確立されていないことから、未成年に対してプロペシアの処方はできません。
- 女性に対する適用はありませんので、女性に対してプロペシアの処方はできません。
- 妊婦、妊娠している可能性のある女性及び授乳中の女性はプロペシアを服用しないでください。(妊娠中の女性がプロペシアを服用すると、男性胎児の生殖器官等の正常発育に影響を及ぼすおそれがあります。)
- 3ヶ月の連続投与により効果が発現する場合もありますが、効果が確認できるまで通常6ヶ月以上の連続してのプロペシア服用が必要である。
- 効果を持続させるためにはプロペシアを継続的に服用する。つまり服用し続けた結果、効果があっても服用を中止すると効果は無くなり症状が進行します。
- 前立腺がんの検診を受ける予定のある方は、検査を実施される医師にプロペシアを服用していることを必ずお知らせください。(プロペシアの成分は前立腺がん検査で測定されるPSA値を約50%低下させるので、測定したPSA濃度を2倍した値を目安にする必要があります。)
- プロペシア服用中は献血をしないでください。(献血した血液が妊婦や授乳中の女性の体内に入るのを防ぐためです。1ヶ月間、プロペシアの服用をやめれば献血は大丈夫です。)
- プロペシアを用いて男性型脱毛症の治療を行う場合、28錠単位にて処方することが可能ですが、 とりあえず試してみたいという方でも効果の有無を判断するためには毎日1日1回プロペシアの服用を最低でも6ヶ月以上は継続しなくてはならないことをご了承ください。
プロペシアの副作用について
- 重大な副作用 ごくまれに肝機能障害があらわれることがあるので、体調に異変を感じた場合には、必ず受診してください。
- その他の副作用 性欲減退、インポテンツ、精液量減少などがみられることもありますが1パーセント未満です。